広報物やWebサイトの原稿を作成している方、メールやチャットなどでコミュニケーションしている方、分かりにくい文章で時間と体力を消耗していませんか?
文章力は、自分の思考を整理するためにも仕事で成果を出すためにも必要なスキルです。
読みやすい文章を書くためのテクニックは数多く、習熟するには長い期間を要しますが、この記事を読んでいるあなたは「今」読みやすい文章を書きたいと感じられていることでしょう。
そこで、この記事では読みやすい文章をつくるための「今から、誰でもできるテクニック」に絞って解説したいと思います。
文章の推敲がしやすいよう、解説する内容をまとめた一覧表をこちらに貼っておきます。
作業する際は一覧表を見ながら、気になるポイントを下記の目次先で読んでください。

文章を短く区切る
▼NG例
文章を書く目的は情報を伝えたり感情を表現したり読者を説得したり記録を残したりすることであり、また自分の考えを整理したり楽しさを提供したりするためでもあり、状況や目的に応じてその形は様々に変化します。
▼改善例
文章を書く目的は、情報を伝えることや感情を表現すること、読者を説得すること、記録を残すことなどが挙げられます。また、自分の考えを整理したり、読者に楽しさを提供したりするためでもあります。状況や目的に応じて、文章の形や内容はさまざまに変化します。
文章を短く区切るために使うのが、「、」や「。」の句読点です。
NG例のように句読点が少ないと非常に読みにくいです。
改善例のように、区切れるところではなるべく句読点を使用するようにしましょう。
句読点以外にも1文1メッセージにすることで、無駄な言葉や表現を省くことができます。
読みやすい文の文字数は、1文40〜60文字程度と言われています。文章が長くて分かりづらいなと感じたときは、文字数が多くなっていないか確認しましょう。
主語を文章のはじめに出す
▼NG例
雨が降っていたので、傘を持って出かけました。
▼改善例
私は、雨が降っていたので、傘を持って出かけました。
主語とは、「誰が」「何が」にあたるものです。主語が文章の最初にあったほうが、「何についての話か」を理解して読み進められます。
例文のNG例では、主語がなく「傘を持って出かけた」のが誰なのか分かりづらいです。一方、改善例の文章では自分が自宅を出る姿や外出している姿が想像できたのではないでしょうか?
短い文章でも、主語の有り無しで伝わりやすさは大きく変わります。
同じ単語を多用しない
▼NG例
彼が昨日見た映画は、非常に感動的で心に残る内容の映画でした。
▼改善例
彼が昨日見た映画は、心に残る非常に感動的な内容でした。
文章の中に同じ単語が連続で出てくると、読みにくくなります。意味が分かりにくくならない範囲で省略したり、別の単語に置き換えましょう。
この例文のNG例では、「映画」という単語が2回使用されています。しかし、「非常に感動的で心に残る」のは映画の「内容」でも意味は十分伝わるはずです。意味がわかる場合は、同じ単語を使わないようにしましょう。
ちなみにこの文章では、「非常に感動的で心に残る」を「心に残る非常に感動的な」と単語の入れ替えをしております。どちらでも伝わりますが、読みやすいと感じる方を採用してください。
修飾語と被修飾語を明確にする
▼NG例
昨日、友人がプレゼントとして誕生日にくれた素晴らしい本を、彼女は楽しそうに読んでいた。
▼改善例
彼女は、昨日友人から誕生日プレゼントとしてもらった素晴らしい本を楽しそうに読んでいた。
修飾語とは、ほかの部分の内容を詳しく説明する言葉です。具体的に補足したい言葉(被修飾語)の直前に修飾語を置くことで文章は読みやすくなります。
この例文のNG例では、「友人がプレゼントとして誕生日にくれた」は「本」の修飾語に該当します。しかし、本来の主語「彼女は」が文の途中にあるため、途中まで「友人が」「誕生日にくれた」が主語と述語のように感じられて、とても読みにくいです。
改善例を見てみましょう。
まずは、主語「彼女は」を前に出し「誰が」を明らかにします。次に「友人から誕生日プレゼントとしてもらった素晴らしい本」にすると、本についての説明であることを理解したうえで読み進めることができます。
このように、修飾語と被修飾語を明確にすることで、文全体の主語と述語も分かりやすくなります。
不要な接続詞を削る
▼NG例
私の好きな食べ物はカレーです。そして、よく自分で作ります。だから、スパイスにこだわります。それで、友達にもよく褒められます。
▼改善例
私の好きな食べ物はカレーです。よく自分で作るため、スパイスにこだわっています。そのおかげで、友達にもよく褒められます。
接続詞は、「だから」「そして」「それで」などを指します。上記の例文のように、なくても意味が通じる場合は、積極的に省略したり、別の言葉で置き換えましょう。
ただし「しかし」「だが」「とはいえ」など逆説の意味をもつ接続詞は、使わないと意味が変わってくるため残したほうが良い場合が多いです。
今回の例では、「そのおかげで」は逆説的な意味は持っていませんが、無いと文脈が途切れるため、あえて残しています。
こそあど言葉を削る・具体化する
▼NG例
この商品の使い方は簡単です。それを使うと、色々なことができます。そうすることで、便利さを実感できるでしょう。
▼改善例
この商品の使い方は簡単です。このスマートボトルを使うと、飲み物の温度を24時間保つことができます。保温機能を活用すれば、外出先でも温かい飲み物を楽しむ便利さを実感できるでしょう。
「これ」「それ」「あれ」「どれ」といった何かを指し示す指示語。指示語の多い文章は、具体的に何を指しているのかが曖昧なため、読者にとっても読みづらいです。
同じ単語を多用しないよう注意し、指示語が指す内容は具体的に明記します。
また、具体的な数字で置き換えられる部分は数値化するなど、抽象的な表現は避けましょう。
見た目を整える
▼NG例
僕は山奥の小さな村に向かった。そこは深い森に囲まれ、滝の音が遠くから聞こえる静かな場所だった。村に着くと、古い案内板が立っていて、僕はその指示通りに歩き続けた。すると、森の中に隠れるようにしてたたずむ一軒の古い小屋を見つけた。その扉を開けると、中には不思議な模様が描かれた地図が置かれていた。僕はそれを手に取り、次の目的地に向かう決心をした。
▼改善例
僕は山奥の小さな村を目指していた。
深い森に囲まれ、滝の音だけが響く静かな場所だ。
村に着くと、古びた案内板が目に入った。
「奥の森→」
指示に従って歩き続けると…
森の中、小さな小屋が現れた。
扉を開けると、机の上に不思議な地図。
「これが、次の冒険の鍵かもしれない。」
旅の行方は、ここから始まる。
文章の内容がどれだけ優れていても、見た目が読みにくいと読者に伝わらないことがあります。
改行や段落分けがない長文は読む気をなくさせる原因になり、読者が途中で離脱してしまうことも多いです。
文章を書く際には内容だけでなく、以下のように見た目の工夫を意識することが重要です。
- ひらがなを増やす
- 4〜5行以内に改行する
- キャッチーな1文を入れる
「読みやすい文章=最後まで読まれる文章」です。上記のポイントを意識して、文章の見た目を整えましょう。
全体を通して、ロジックをつなげる
▼NG例
運動は健康に良いとされています。人は目標を持つことが重要です。例えば、1日10分歩くだけでも健康に効果があります。最近、天気が良い日が続いています。運動をすることでストレスが減ることもわかっています。
▼改善例
運動は健康を維持する上で欠かせない要素です。特に、忙しい現代人にとって、1日10分のウォーキングのような簡単な習慣を取り入れることは効果的です。このような短時間の運動でも、ストレスの軽減や体力向上といったメリットが得られます。たとえば、最近のような天気の良い日には、散歩を楽しむことで心身をリフレッシュできるでしょう。小さな目標を立て、それを続けることが健康づくりの第一歩となります。
読者にとって読みやすい文章を作成するために、話題の順序や論理の流れを意識しましょう。
NG例では話題が飛び飛びで、運動や天気、ストレスの関係が明確ではありません。また、「目標」や「天気」という言葉が出てくるものの、全体のテーマ「運動習慣」とのつながりが曖昧です。
改善例を見ると、各文が論理的に関連づけられ、読み手がスムーズに理解できます。
接続詞を適切に使うことで文同士のつながりを強化し、「1日10分のウォーキング」「天気の良い日」などの具体例を「運動習慣」というテーマに合わせ文脈をつくることで、イメージしやすくしています。
いかがでしたでしょうか。今回は、読みやすい文章の「今から、誰でもできるテクニック」を紹介しました。
この内容を身につければ、小説家のような引き込まれる文章を作ることはできなくとも、誰にでも伝わる、読みやすい文章を書くことはできるようになります。
自分の思考を整理し、相手に伝わる文章が作成できるようになるまで、繰り返し見て実践していただけると幸いです。
最後に、文章の推敲を効率化するために、chatGTPを活用した文章改善方法を紹介します。具体的なプロンプトを交えて解説しますので、ぜひ業務に活かしてください。
chatGPTを活用した文章改善プロンプト
▼プロンプト
次の文章を以下の点を考慮して読みやすくしていただけますでしょうか?
・文章を短く区切る
・主語を文章のはじめに出す
・同じ単語を多用しない
・修飾語と被修飾語を明確にする
・不要な接続詞を削る
・こそあど言葉を削る・具体化する
・見た目を整える
・全体を通して、ロジックをつなげる
ここに改善したい文章を入れます。
▼改善前文章
エニィは中小企業のブランディングを支援する会社です。
弊社は、ホームページ制作をはじめとし、パンフレットやLP、ロゴやUIUXなど、顧客の悩みに合わせてクリエイティブの提案、制作を行っています。
御社では現在、会社のブランディングが満足にできていない、クリエイティブの品質を上げたい、現在進行中のプロジェクトがうまくいっていない、といったようなご状況ではありませんか?
私たちは、その状況を解決することができます。
顧客は1〜50人規模の会社が10割近くを占めており、中小企業規模のプロジェクトをよく心得ております。
これまでの経験とノウハウから、御社に最適な提案をお作りさせていただきますので、少しでもご興味のある方はぜひ一度、無料相談にて御社のビジョンやご要望をお聞かせください。
▼改善後文章
エニィは中小企業のブランディングを支援する会社です。
私たちは、ホームページ制作、パンフレット、LP、ロゴ、UI/UXなど、幅広いクリエイティブサービスを提供しています。顧客の課題やニーズに応じた提案と制作を行い、問題解決をサポートします。
御社では、以下のような課題を抱えていませんか?
・会社のブランディングが十分にできていない
・クリエイティブの品質を向上させたい
・現在進行中のプロジェクトが滞っている
私たちは、これらの課題を解決するお手伝いが可能です。
顧客の多くは1〜50人規模の中小企業であり、そうしたプロジェクトの実績が豊富です。
これまで培った経験とノウハウをもとに、御社に最適な提案をさせていただきます。
ご興味のある方は、ぜひ一度無料相談をご利用いただき、御社のビジョンやご要望をお聞かせください。
最後に宣伝文を用いて比較させていただきましたが、いかがでしょうか。chatGPTを活用すれば、推敲の時間を短縮して質の良い文章を作成することが可能です。
ちなみに改善後の文章はプロンプトの結果をそのままコピペしただけなので、推敲時間は改善前の文章を整えるわずか5分程度でした。
テクノロジーが進化した現在、chatGPTを活用することで、今まで時間のかかっていた推敲作業が効率よく行えるようになっております。成果を出すためやスキルアップという明確な目標を見失わなければ、テクノロジーは有効なツールになりますので、ぜひ積極的に使ってみてください。
皆様の素敵な文章が、多くの方に届きますように。
エニィのサービスや無料相談について詳しく知りたい方は、こちらを御覧ください。