大手企業のブランディングを真似しようとしても、予算も規模も違い、中小企業のサイズには合っておりません。中小企業の場合は、多くのステークホルダーを納得させる必要もないため、市場調査やグループヒアリング、フレームワーク的な取り組みをショートカットして進めることができます。

中小企業は 5 年先、10 年先よりも 1 年後、半年後、1 ヶ月後のように、目の前の数字を意識しながら事業を運営 しております。そのため、ブランド構築に長い期間をかけてるのは得策ではありません。集中して短い期間で作り 上げ、浸透に向けた取り組みへ早く移行します。

ブランディングをするうえで戦略設計は必要であります。戦略のないブランディングプロジェクトは、指標もなけ れば基準も持ち合わせないため、早い段階で頓挫してしまうリスクが高いと考えられます。 しかし、戦略に時間やコストを使いすぎることについても注意が必要です。多くの中小企業は、戦略が絵に描いた 餅になってしまい、全く機能せず、結果失敗に終わるということが少なくありません。エニィは戦略と実行の両輪 を回しながら、効果的な戦略が何なのかを探り、ブランド浸透のためにピンポイントな戦略設計と実行支援を行い ます。

ブランディングやマーケティングを考える際、どうしても広い社会の事を優先的に考えたくなってしまいます。し かし、ブランドの浸透というのは内側から始まるもの。まだ見たことも会ったことも無い想定のターゲットのこと を考えるよりも、自身や社員の家族や友人関係、目の前の 1 人の顧客の心を動かすことを考える。長い目で見ると 、その方が効果的かつ効率的です。小さな社会を動かすことができれば、その周辺環境へ影響を与え、やがて大き な社会とともにブランドの共創へと向かうことができるようになります。

ブランディングやマーケティングの失敗を防ぐため、競合分析や市場調査など、周辺の状況把握に対し多くの企業 が時間を割いています。より確実に数字を出すためにはこの方法が効果的な場合もありますが、私達が見てきたの はそうでないケースばかりでした。戦略はあるが実行できていないケース、数字は稼げているが、社会的意義が薄く、 その後すぐに数字が下がったケース、など外部に影響されて検討されたものほど長くは持ちません。 本心で成し遂げたいと思えることやビジョンを見つけること。内側から創られた独自のブランドは、社会に存在感 を示し、自社の競争力を高めるだけでなく、それを持続させることができます。エニィは、外側を見てブランドを 作るのではなく、経営者やマネージャー、社員など、企業の内側から良いものを発掘していきます。

ブランディングとは、単にデザインが洗練されたクリエイティブを作ることでも、お金をかけて CM を打つことで もありません。サービス提供や営業活動、採用や組織マネジメント等全ての事業活動が企業の指針に沿って実行さ れている必要があります。 その中でも広報活動はクリエイティブを使って行われることが多いため、中小企業にとっては難しいと考えられる ことも多いでしょう。しかし、企業らしい広報活動は決してデザイン制作会社やマーケティング会社無しにできな いのかというとそうではありません。デザイナーでなくても、ライターでなくても企業独自の広報活動を行うこ とは可能です。弊社では、お客様自身でも企業らしい広報活動が行えるように、ブランドコンセプトやキャッチコ ピー、ビジュアル要素をブランドブックにまとめお渡ししております。