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ユーザビリティとSEOを高めるタグ設計とは?

ユーザビリティとSEOを高めるタグ設計とは?

Webサイト構築・運用の場面で必ず耳にする「タグ」という言葉ですが、話される文脈の違いによって「タグの意味するもの」が変化してくることに気付いていたでしょうか。

Web制作担当者はよく耳にするタグを「情報検索におけるタグ」「SEO効果を高めるためのタグ」の2種類あることを認識し、それぞれ適切に使い分ける必要があります。

なぜなら、前者のタグは従来の情報検索が抱えていた課題を克服するものであったのに対し、後者のタグはその課題を克服した情報検索における最適化を目指すものだからです。

したがって、Web制作担当者は「前者のタグを踏まえて後者のタグを強化していく」という認識を持つことが重要となります。

そこで今回は前者のタグがもたらした情報検索上のメリットを紹介しながら、情報検索においてより効果を発揮するための後者のタグを合わせて説明していきます。

タグの種類

「タグ」が指すものは状況に応じて多様であり、Webサイト構築・運用におけるタグもいくつかの種類に分かれます。

この記事で説明していくタグは、主にタグ検索に使う「キーワードタグ」SEO効果を高める「htmlタグ」です。

これらのタグは先述したとおり、キーワードタグの設計・実装による情報検索検索上の対策を目指す役割と、SEO効果を高めるタグとしての役割の2つに分かれます。

ポイントはWebサイトの運用において、この2つのタグどちらが欠けても「サイト検索流入を最大化できない」ということになります。

つまり、Webサイトの集客部分における重要な役割をこの2つのタグが担っているというわけです。

Webサイト運用において押さえておきたい2つのタグについて説明したところで、前者のタグ「キーワードタグ」について解説していきます。

情報検索におけるキーワードタグの役割

Webサイトの構築・運用を行っていく中で、「どの記事がどのカテゴリーにぶら下がっているのか」といった階層構造を設計したWeb集客担当者も多いことでしょう。

Webサイトに訪れたユーザーがカテゴリーをみて、目的の記事に最短でアクセスできるように設計を行ったはずです。

とはいえ、ユーザーは実際にWebサイトのホームページに訪れた後にサイト内の記事を探し出しているでしょうか。

その答えは、Web検索を行う際に「サイトのホームページ」よりも「記事」がピックアップされていた経験からも分かるように、ユーザーは記事にそのままアクセスすることも多いのです。

このようにユーザーのサイト流入パターンを考えた時、サイト内の「カテゴリー設計」だけではユーザーの情報検索のパターンに対応できていないことが分かるでしょう。

ここでキーワードタグの設計がWebサイトの未来を左右していくのです。

いわゆる「タグ型検索」と呼ばれるものですが、従来の情報検索は「ディレクトリ型検索」と「サーチ型検索」の2つに分かれており、それぞれデメリットがありました。

まず検索エンジン「Yahoo!」のトップページをイメージしてみましょう。検索窓の下に「ニュース」や「経済」といったカテゴリーが表示されています。

これが自社サイト内におけるカテゴリーの階層構造と同じ役割を果たしており、ユーザーはそのカテゴリーを選択することで記事を探し出すことができます(ディレクトリ型検索)。

しかし、記事は更新されるほど下にページを増やしていき、いつしか最初に投稿した記事は何回もスクロールしないと発見できない記事となってしまうのです。

最新記事などは目に留まりやすい反面、反響の大きかった記事も時間の経過とともに影響力を失っていくデメリットがありました。

また、検索窓を利用したサーチ型検索ですが、ユーザーが検索目的を達成するために必要な記事に出会える確率は「語彙選定のセンス」に委ねられています。

適切なワードで検索が行われない場合、ユーザーはいつまでたっても検索によって目的を達成することができないのです。

ディレクトリ型検索とサーチ型検索は現在もなお利用されている情報検索手法ではありますが、ここにタグ型検索が加わることで従来の情報検索の穴を埋める働きをします。

そのタグ型検索の効果が、サイト記事内に設置する「キーワードタグ」によってもたらされるのです。

キーワードタグはユーザー側からみると「探しやすい」というメリットがあり、制作側からみると「良質な記事が埋もれにくい」というメリットがあるのです。

タグ設計を行うメリット

タグ型検索を可能にするキーワードタグを設置・設計することを「タグ設計」といいます。

タグ設計を行うことで、カテゴリーとは別のグループで記事コンテンツをまとめることが可能です。

タグ設計をサイトに施すことで、サイトに流入したユーザーがサイドバーに設置された「タグクラウド」などから他記事へ追加アクセスする可能性(サイト回遊率)が高まります。

また、設置するタグクラウドで「人気タグ」や「新着タグ」のフォントを強調することにより、ユーザーが視覚的にタグ検索を行いやすくなります。

さらに、タグを利用することでカテゴリーとは別のグループを自然と作成できるため、特集記事を組まずに効果的なグループ分けを行うことができます。

タグを付ける際の注意点

タグを実際に設置・設計していく際には「抽象的」「曖昧」に注意する必要があります。

例えば「猫」とタグ付けするよりも「メインクーン」や「茶トラ」といったタグにするのが良いとされます。

なぜなら、「猫」という漠然としたワードでは検索ボリュームが増えてしまい、自身の書いた記事がヒットしない確率が高まってしまうからです。

タグの選定時には「ユーザーとして検索するつもり」になってキーワードを選定すると良いでしょう。

SEO効果を高めるタグとは?

情報検索の新たな手法として「タグ型検索」というものがありましたが、それを踏まえた上でSEO効果を高める「htmlタグ」を覚えておく必要があります。

htmlタグには「titleタグ」「metaタグ」「hタグ」があり、それぞれSEO効果を高めるタグとして知られています。

titleタグは文字通り「記事のタイトル」を決めるタグで、1つのページに対して1つのキーワードを含めるとSEO効果を期待することができます。

また、キーワードは左側に詰めることでよりSEO効果を高めるとされています。

metaタグは検索結果に表示された記事タイトルの下部に小さく表示される「説明文(ディスクリプション)」を指定するものです。

記事内容の簡潔な説明やコンテンツの内容と合致するキーワードを複数含めることでSEO効果を高めることができます。

そしてhタグは「記事の見出し」を指定するタグで、記事の内容を細かく分類する役割を持ちます。

各見出しに適切なキーワードを含めたり、「h2タグ」「h2タグ」といった階層を作ったりすることでSEOの効果を高めるとされています。

競合サイトのキーワードタグを参考にしよう

タグ選定のコツは「具体性を持たせること」「カテゴリーとは別のグループ分けを予め想定しておくこと」の2つになります。

はじめてタグ設計を行うWeb制作担当者は競合サイトや同業種のサイトを確認することで、適切なキーワードタグを選定するヒントを得ることが可能です。

(画像はPixabayより)

この記事を書いた人

磯崎史弥

WEBの戦術設計や提案を得意とするWEBプランナー。実務のディレクション及び技術面の知識も豊富で、クライアントの意向をWEBプランニングに落とす事ができます。 コーディングや開発は事業スケールを意識した設計を中核にチーム形成まで視野に行うため多くのプロジェクトを成功に導いてきました。 commnet 正解や成功までの道は一つではないと思います。 特定の解法に拘らず、任意のケースにおいて実現可能な道とその先にある結果を提示することで、クライアントの決断を助ける活動をしていきたいと思っています。

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