ホームページを運営しているけれど、問い合わせが来ない、問い合わせは来るけれどほとんどが営業目的、数百万もかけてWebサイトを作ったのに成果に繋がらない、もっとホームページの価値を上げたい。
今回は、ホームページで申込みや問い合わせ、購入などの成果を出すためのLP(ランディングページ)について紹介します。
この記事は、これまで500社以上のホームページを制作し、10年間お客様の支援を続けてきた株式会社エニィが執筆しております。
通常のページとは違うランディングページ
Webマーケティングにおいて、ランディングページ(Landing Page)は大変重要な役割を果たしています。通常のWebサイトがすでにある場合にも、ライティングページの必要性はあるのです。
それはランディングページの役割が、通常のページとは異なるためです。通常のWebサイトの役割は、会社や商品などの情報をユーザーに提供することです。
それに対してライティングページの役割は、何らかのコンバージョンへとつなげることです。1ページ完結型にすることでユーザーの途中での離脱を防ぎ、フォームでの資料請求や会員登録、問い合わせなどのアクションにつなげます。
商品について知識のないユーザーや興味の薄いユーザーにも、飽きることなく見てもらえるように、メリハリがあるデザインにして、興味を引き付ける内容を盛り込みます。
このように検索や広告、リンクからの飛び先として最適化したページが、ランディングページです。
ランディングページを作成、運用することによって、顧客の獲得数が大幅に増加することもあります。 目的の違いによってページを作成することで、より成果につながるページにすることができるのです。
ランディングページの「広義」と「狭義」とは?
ランディングページという言葉は、「広義」と「狭義」の2つの意味で使われています。そのため、どちらの意味で使われているのかを考えないと、間違った理解をしてしまうことがあるので注意してください。
「広義」のランディングページ
「広義」のランディングページでは、ユーザーが最初にアクセスするページの意味で使われます。言葉の通りに、訪問者が最初に「着地するWebページ」のことを指すのです。
そのため検索やリンク・広告経由などで最初にアクセスしたページが、Webサイトのトップページであればトップページがランディングページということになります。
商品を探している人が、検索や広告経由で商品ページに最初にアクセスすれば、その商品ページがランディングページです。
またアクセス解析ツールのGoogleアナリティクスでは、どのページが最初にアクセスされているかという検証にも使われています。
「狭義」のランディングページ
「狭義」のランディングページは、「集客」と「ユーザーのアクションを誘導すること」に特化したWebサイトのことです。一般的には、こちらの意味で使われていることのほうが多いです。
「商品やサービスの紹介と販売」「セミナーや見学の申し込み」「試供品や無料体験の申し込み」「資料請求の申し込み」など、特定の内容に絞り込んで作成されることが多く、ユーザーに何らかのアクションを起こさせることを目的としています。
アクションには、メルマガ申し込み・資料請求・会員登録・予約・購入などがあります。特定の商品やサービスに絞り込まれていることが多く、1ページで縦に長いレイアウトになっています。
LP制作の一般的な工程
- 戦略設計
- 構成・原稿作成
- デザイン
- コーディング
- 完成・公開
- 運用・改善
戦略設計フェーズでは、競合調査、ターゲット設定、LPの目的・ゴールを設計します。構成・原稿作成では、何をどのように訴求するか、掲載する内容を決めて、原稿作成、撮影などを行い、運用・改善で効果を測定して、改善を行います。
LP制作のためのツール
自社でのLP制作に役立つのが、テンプレートや作成ツールです。最も簡単に作成できるのは、テンプレートがある作成ツールを使う方法です。
まず作成したいページに一番近いデザインやレイアウトのテンプレートを選択します。テンプレートの写真と文章を、掲載したい写真と内容に変更します。完成したら公開設定に変更すれば、ランディングページがWeb上に公開されます。
使いやすく簡単なランディングページ作成ツールを、いくつかご紹介します。
ペライチ
Web制作に詳しくない人でも、簡単な操作で早くLPを作成することができます。テンプレートが豊富に用意されているため、テンプレートを選んで内容を入力するだけで、すぐに公開することが可能です。
無料プラン~ビジネスプラン(2,980円税別 / 月) までの複数のプランがあります。基本的な機能は無料で使用することができ、各種機能やオプションを使いたい場合には有料プランになります。
Unbounce
欧米で人気があるランディングページ作成ツールです。レスポンシブデザインにも対応しており、コーディング無しで豊富なテンプレートのなかから選んで作成することができます。
マーケティングにおけるコンバージョン率を高める取り組みもなされており、成果が期待できるランディングページを迅速に作成することができます。
マーケティング担当者向けの高機能なツールですが、使いこなせない場合には高価に感じられる金額です。
依頼する場合のLP制作について
LP制作は、外部に依頼して作成することもできます。プロに依頼することで、完成度の高い集客力のあるLPを制作できる可能性もあります。
LP制作の依頼先としては、大手制作会社・中小の制作会社・フリーランスなどがあります。料金相場は、 大手制作会社が60万円以上、 中小の制作会社が10万~60万円、フリーランスが10万円以下です。
金額にかなりの幅がありますが、「撮影や写真」「原稿作成」「マーケティング戦略の立案」「改善・修正」を、依頼側と発注先のどちらが行うかなどによっても金額が変わってきます。
原稿や戦略を自社で決定してから依頼する場合には、中小の制作会社やフリーランスに依頼すると、費用を抑えることができます。
逆にマーケティング戦略の立案や原稿などもすべて依頼したい場合には、 大手制作会社や中小の制作会社のほうが適している場合が多いです。
すべて依頼したい場合には、LPの作成実績があるかどうか、どのような集客ノウハウを持っているか、などについても依頼前に確認しましょう。
成果につながるLPを制作するためには、ページを作成すればいいという訳ではなく、集客につなげることができるノウハウがあるかどうかも重要です。
制作期間は、ページを作成するだけであれば1週間から1か月ほどです。戦略の立案や撮影、原稿作成を行う場合には、1か月半から3か月ほどかかりますので、余裕をもって依頼するようにします。