「想いを形にするブランディング会社」と、自己紹介をしている私たちANY。
想いを形にするってなに?どんなことをしてくれるの?といった疑問を少しでもクリアにできるよう、ここでは、私たちが実際に行なったブランドを磨くための支援事例をご紹介します。
今回ご紹介するのは、愛知県で接骨院、整体院、介護サービスなどを展開する株式会社ともいきさまとの取り組み。
今回取り組んだのは、CI(コーポレートアイデンティティ)の策定。そして、ブランドの幹となるCIが固まってから、ロゴデザインやコーポレートサイトづくりへと進んでいきました。
普段は、完成したロゴやサイトをお見せすることしかできませんが、この記事では、ヒアリングの段階から、デザインに行き着くまでの私たちの道のりをご紹介できたらと思います。
キーワードは、「ともいき」です。

株式会社ともいきとは
株式会社ともいきさまは、2012年に四ツ谷接骨院を開院後、地域密着型の熱心な治療提供が支持され、女性専門院、整体院、多目的施設の開業、介護事業・運動指導事業の開設など、今では7つの事業を展開。
また、CSR活動にも熱心に取り組まれていて、餅つき大会、夏祭り、流しそうめん大会、焼き芋大会の主催をはじめ、介護予防体操を広めたり、怪我の応急処置を教えることでスポーツ支援をしたり、地域の活性化や健康促進に貢献されています。
これらの事業やCSR活動の根幹にあるのは、「患者さんのため」「地域のため」という想い。接骨院の名を、名前ではなく地名にしたのも地域の患者さんに貢献したいという想いからなんだとか。
そんな株式会社ともいきさまと、ご紹介を通じて支援することになったANY。東京と愛知という遠方だったため、まずはオンラインでヒアリングを行うことになりました。
“らしさ”は現場に落ちている?ANYが出張を決めた理由。
代表の藤本さんと設けられた1回目のヒアリング。「どのような想いで事業を展開しているのか」「株式会社ともいきが大切にしている考えとは何か」というテーマで、お話を伺いました。
そこでお話いただいたのは、「患者さんのため、地域のために役立ちたい」という言葉。たしかに、この想いが強いからこそ、開院からここまで成長することができたのだと思う一方、他の企業にはない“株式会社ともいきらしさ”が必ず隠されているんだということも確信。
そこで、この“株式会社ともいきらしさ”に触れるため、愛知まで出張して直接そのサービスや取り組みを見学することを決めました。
「患者さんのため地域のため」という言葉に、1%の嘘も含まれていなかった。
愛知へと降り立ったANYは、早速四ツ谷接骨院を訪れます。
中に入ると、目の前に飛び込んできたのは真っ白な院内。すみずみまで掃除が行き届いている清潔な空間。医療施設ということで、消毒液の香りを想像していましたが、それもなくなんだか空気が柔らかい。
接骨院というと、院内の装飾にも代表の色が現れがちですが、壁にあるのは多くの患者さんたちからの感謝のメッセージ。
その日は、雨が降っていたのですが、入口には当然のように患者さんのためのタオルが用意されていました。そして、女性専門院へ向かうために2階へ。入口には1台のコードレス扇風機。おそらく、妊娠されている方が躓くことのないように配慮されているのでしょう。
訪れてすぐにわかったのは、「患者さんのため」「地域のため」という言葉に、微塵も嘘は含まれていなかったことでした。 「風はあんまり強くないねえ」と、患者さんの顔を思い浮かべながら言う藤本さんの表情から、私たちはその想いの強さに驚かされました。

各施設の見学を終えたANYは、改めて代表の藤本さんとお話をすることに。
その際、視察を通して感じたことをお伝えすると、藤本さんから「ともいき」というキーワードをいただきます。
以前から理念としてあった言葉だそうで、治療を通して患者さん本人に希望を持ってもらうことで、それが家族に広がって、地域につながって、さらには日本や世界に広がっていく。そうすることでみんながもっとやさしくなっていく。そういった想いが込められた言葉でした。それを実現するために、治療はもちろんCSR活動も熱心に取り組んでいるのだと。
ここには、患者さんへの愛が溢れている。自我をかき消すくらい、真摯に地域の皆さんと向き合っている。 「私たちはこの素晴らしい“株式会社ともいきらしさ”を、どうにか世の中に伝えていかなければならない」そう決意した瞬間でした。
“らしさ”いっぱいのロゴができるまで。
根幹となる言葉が見つかったので、次にロゴ制作へと移ります。
「ともいき」という想いを表現するには、どのようなデザインがいいのだろうか。藤本さんとも話し合いながら、それをもとにアイディアに変換し、ロゴデザインの考え方やモチーフの提案をさせていただきました。


そして、藤本さんとの話し合い、ともいきに込められた想い、さらには宮大工であった藤本さんのお祖父様がつないできた歴史などを踏まえ、モチーフのつくり方を検討させていただきました。




何度もすり合わせを行うことで、少しずつカタチが見えてきたロゴデザイン。藤本さんからも、「フィットしている」というお言葉をいただき、実際のロゴデザインへと移っていきます。




こうして、ようやく完成したロゴデザイン。
「縁が重なって広がっていくように、株式会社ともいきの大切にする“ともいき”が広まっていく」、そんな想いを込めて、葉っぱが波紋のように広がっていくデザインを採用。また、グループのロゴだけでなく、各事業のブランドロゴにもこの考え方を踏襲。曲線の角度などを合わせることで、グループ全体のデザイン思想を統一させていただきました。

人生に寄り添う価値”を伝えるサイトづくり。
ロゴが完成した後は、グループのコーポレートサイトづくりへ。ANYが目指したのは、コーポレートサイトにおいても、「ともいき」の考えを伝えるようにすることでした。
まずは、キャッチコピーの開発。

共に「悩み」、共に「考え」、共に「悲しみ」、共に「笑う」。
これは、実際に現場を訪問し、ANYが感じた「ともいき」の価値が込められた言葉です。株式会社ともいきさまが提供しているサービスは、その日限りではなく、その先の人生を左右するもの。喜びだけでなく、痛みや悲しみを一緒に乗り越えることで、地域の患者さんと強い絆で結ばれている。そういった人生に寄り添っている価値を、キャッチコピーでも表現することを目指しました。
また、デザインにおいては見栄えのいいフリー素材を使うのではなく、可能な限り現場で撮影したリアルな写真を使うことで、「ともいき」が持っている価値観を伝えられるように工夫させていただきました。


今日も明日も、「ともいき」はどんどんと広まっています。



ロゴとコーポレートサイト、さらには広報誌もスタートしたことで、地域や患者さんはもちろん、社員にも「ともいき」の考えが伝わるようになったそう。
CIの策定の効果は、アウター向けだけにはとどまらず、インナー向けにも大きな効果を発揮します。
ANYでは、既存の型に当てはめたブランディングではなく、その企業、そのブランドに合わせて最適だと思うやり方でブランディングを行います。
だからこそ苦しいし、だからこそ楽しい。
デザイン面でのお手伝いはもちろん、事業やサービスの課題、さらにはブランディングに向けたお悩みがあれば、ぜひ一度私たちにご相談を。資料請求のほか、オンライン無料相談を実施していますので、お気軽にご連絡ください。