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ブランディング

コンバージョンを4倍アップさせるコピーライティングの本質とは?

ターゲットとなるユーザーにWebサイトをクリックしてもらうために、コピーライティングは必要不可欠なものです。

用途は認識しながらも、この記事を読んでいるWeb制作担当者の中には、Web制作におけるコピーライティングについて「どこから学んだらいいか分からない」という方もいることでしょう。

コピーライティングについての情報は膨大ですが、コピーライティングの本質を理解することができれば、明日からコピーライティングの習得に向けた準備を始めることができます。

広告運用やWeb制作でよく耳にするコピーライティングの本質を知り、自社のWeb制作に取り入れていきましょう。

コピーライティングとは?

検索エンジンで「コピーライティング」と検索してみると、「コピーライティングの10の基礎」といった勉強法や、「広告の宣伝文句にはコピーライティングの技術が必要」といった検索結果が表示されます。

明らかに効果のあるコピーライティングを習得するためには様々な技術が必要かもしれませんが、その膨大な情報量のせいでコピーライティングの本質を理解できていないライターがいることも事実です。

コピーライティングの本質を理解していないライターが書いた文章はターゲットの心に響かず、「ただそれっぽい文章」で目的を達成できずに終わってしまいます。

そうした事態に陥ってしまわないためにも、「コピーライティング=人間心理の深い理解」と覚えておくことが重要です。

ターゲットとなるユーザーを「深く理解して書いた文章」だからこそ、結果的に「人を行動させることができる」と認識することがコピーライティングを学ぶ第1歩となります。

コピーライティングは文章術といった「ターゲットに届くかもしれないテクニック」ではなく、地道なリサーチに基づいた「ターゲット目線で書かれた文章」なのです。

したがって、コピーライティングにまず必要なのは、奇抜なアイデアやクリエイティブな発想よりも「悩みの共感」や「ターゲット目線の答え」といえます。

セールスコピーとイメージコピーの違い

ターゲットを深く理解した上で書かれるコピーライティングには、大きく分けて2つの種類があります。

1つは、商品やサービスの販売促進などを目的として書かれる「セールスコピー」です。

もう1つは、商品やサービスのブランディングを目的に書かれる「イメージコピー」になります。

前者のセールスコピーの目的は「商品・サービスの販売促進」にあります。

様々な魅力を持っている自社の商品やサービスから「より販売を促進するための要素」を取り出して書くことが重要です。

後者のイメージコピーの目的は自社の商品やサービスのブランディングであり、ターゲットに対してイメージを与えると同時に、他社商品・サービスとの差別化を図るものです。

セールスコピーがイメージコピーの目的を兼ねることはあっても、イメージコピーがセールスコピーの目的を兼ねることは少ないでしょう。

とはいえ、両者ともに間接的に影響を与え合う可能性は十分にあるため、コピーライティングの本質を押さえたライティングが必要です。

コピーライティングを学ぶメリット

セールスコピーやイメージコピーの作成にはコピーライティングの本質を理解しておく必要がありますが、コピーライティングを学ぶことで具体的にどのようなメリットを得ることができるようになるのでしょうか。

ターゲットが明確になる

コピーライティングの本質は「人間心理の深い理解」でした。

もちろん人間一般という意味合いではなく、自社の商品やサービスがターゲットとするユーザーの深い理解が必要不可欠です。

そのためコピーライティングを学ぶことで、ターゲットが明確になるという副次的効果を得ることができます。

コピーライティングを学ぶ前からターゲットとなるユーザー(ペルソナ)が明確に定まっていることもありますが、実際にコピーを書くまではペルソナが曖昧であることもしばしばです。

コピーライティングを学びながら、それを実践していく過程で、ターゲットとなるユーザー(ペルソナ)はより明確化されることを覚えておきましょう。

自社のブランディングができる

コピーライティングの技術はイメージコピーに応用することができます。

例えば日立グループの「Inspire the Next」からは「大企業として業界をけん引していく」という想いと覚悟が感じられるようになっています。

また株式会社ファミリーマートのキャッチコピーは「あなたと、コンビに」となっており、身近でかつ協力的である印象をユーザーに与えるものといえそうです。

どちらもある商品やサービスの販売促進を優先しているわけではなく、企業のイメージアップやイメージの定着を目的としていることが分かります。

こうしたキャッチコピーには少ない文字数で注目を集める技術が欠かせません。

伝えたいことを羅列するのではなく、印象的な1文をキャッチコピーとして掲げることで、むしろ記憶に残るものとなります。

コンバージョンアップが期待できる

特にWeb上での広告運用やランディングページ作成などの場面で効果を発揮するもので、コピーライティングを学ぶ目的の大半がこのコンバージョンアップにあると言っても過言ではありません。

「ターゲットの悩みにおける共感ポイントはどこか」といったことを突き詰めていくことで、解決策をターゲットとなるユーザーに提案することができます。

そこに自社の商品やサービスを掛け合わせることができれば、更なるコンバージョンアップが期待できるでしょう。

コピーライティングを学ぶ前の準備とは?

コピーライティングの技術を学んで実践へと移る前に、「商品・サービスのリサーチ」と「ペルソナの設定」を済ませておくことをおすすめします。

なぜなら、自社のセールスポイントが分からず、届けるターゲットが曖昧なままだと、せっかく学んだコピーライティングの技術がしっかりと生かされないからです。

これから学ぶコピーライティングの技術を無駄にしないためにも、準備は入念に行っておきましょう。

商品・サービスのリサーチ

自社が扱う商品やサービスがどのようなものであるかを知っておくことは最も重要な準備の1つです。

「どのような経緯でこの商品が生まれたのか」や「この商品を使用するメリット・デメリット」など、情報をできるだけ多く集めるのがポイントといえます。

ペルソナの設定

商品・サービスのリサーチを行うと同時に、ターゲットとなるユーザー(ペルソナ)の設定も具体的にしておきましょう。

自社で定めたターゲット層の人物に直接インタビューすることがペルソナ設定の最善策とされますが、リサーチはなるべく多く行えるのが理想です。

Yahoo!知恵袋や同一ジャンルの雑誌をチェックすると良いでしょう。

コピーライティングを書く際のポイント

ターゲットを行動させるのはコピーライティングの技術かもしれませんが、コピーライティングの本質はテクニックではなく、人間心理の深い理解にあります。

コピーライティングで成果を発揮するために、まずは入念なリサーチが必要だと覚えておきましょう。

(画像はPixabayより)

この記事を書いた人

磯崎史弥

WEBの戦術設計や提案を得意とするWEBプランナー。実務のディレクション及び技術面の知識も豊富で、クライアントの意向をWEBプランニングに落とす事ができます。 コーディングや開発は事業スケールを意識した設計を中核にチーム形成まで視野に行うため多くのプロジェクトを成功に導いてきました。 commnet 正解や成功までの道は一つではないと思います。 特定の解法に拘らず、任意のケースにおいて実現可能な道とその先にある結果を提示することで、クライアントの決断を助ける活動をしていきたいと思っています。