写真・映像・イラストの使い方の基本を知っておこう
「写真」「映像」「イラスト」は、Webサイトに限らず、TVや印刷物、ビジネス資料などでも広く使われています。
視覚的なインパクトも強く、イメージ構築にも有効なため、それぞれの目的や戦略に合わせて効果的に使っていきたい素材です。
しかしWebにおける「写真」「映像」「イラスト」素材の使い方や取り扱い方法、制作時に注意すべきことについては知らないこともあるのではないでしょうか。
Webにおける取り扱いのルールは知らなければならないことですし、詳しく知れば「写真」「映像」「イラスト」を使った制作を、よりスムーズに進めることができます。
Webにおける使い方や、取り扱いについて知っておくべき基礎的な内容を、ご説明していきます。
Webで写真を使うときの注意
Webサイト制作などWeb上で写真を使うときには、主に2通りの写真素材の取得方法があります。
既存の写真素材サービスから写真を選定する方法と、新しく撮影する方法です。
写真素材サービスには無料素材と有料素材がありますが、一般的には有料のサービスのほうがクオリティが高く、写真点数も多くあります。
写真のデータサイズによって金額が変わるものは、レイアウトでの写真サイズが決定してから購入します。
写真素材サービスの素材には、写真ごとに利用条件が設定されていることもあるため、購入前に必ず確認しておきましょう。
写真素材サービスから選定するか、新しく撮影するべきかは、制作するコンテンツによって変わります。
例えば、自社製品の紹介ページなどでは、自社製品は撮影をしなければなりません。
また会社案内や採用ページなどの場合も撮影をしたほうが、会社の雰囲気や仕事内容が正しく伝わりやすくなります。
Webサイトでは他社サイトに掲載されている写真を、転載や引用して使いたくなる場合がありますが、著作権や肖像権・パブリシティ権などの問題があるため、写真の扱いは十分すぎるほどの確認が必要です。
安易に転載や引用をしないように、注意しましょう。
映像によるサービス需要
以前は映像メディアと言えば、テレビのみでした。
近年はテレビからネット閲覧へと変化してきており、映像のWeb配信サービスやWebサイトへの映像掲載も増えています。
Webでの映像の需要は、「広告の動画配信」「ネット講演」「サービスや営業内容紹介」「商品の使い方」など多岐にわたっています。
映像コンテンツ化することのメリットは、今まで複雑な説明が必要であった内容を視覚と聴覚の両面から膨大な情報を与えられるため、ユーザーの理解を促進できることです。
広告でも、動画広告は画像広告よりも、クリックされやすいという傾向があります。
しかし、映像化にはデメリットもあります。
映像コンテンツを作成するためには、制作コストや時間がかかり、撮影や制作にはノウハウも必要です。
スマートフォンなどで簡単に撮影や編集ができる時代ですが、低品質な映像ではブランドイメージに傷がつく恐れもあります。
映像コンテンツを作成する際には、本当に映像化が必要な内容であるかどうか、クオリティは担保出来ているかどうかを確認しましょう。
写真の撮影と映像の作成方法
写真や映像の撮影を行うときには、撮影前の準備が大切です。
撮影時に撮影をスムーズに進めるためにも、再撮影になるのを防ぐためにも、しっかりと事前に撮影内容を検討しておきましょう。
1、撮影すべきか内容かどうかを検討
2、撮影基本プランとデザイン案の作成(予算・コンテンツ表現案など)
3、撮影の詳細なプランを作成(撮影案・撮影場所・モチーフ・モデルや出演者・小物や衣装など)
4、カメラマン・映像クリエイターのリストアップと選定
5、カメラマン・映像クリエイターへの発注と打ち合わせ
6、撮影
7、写真・映像データの補正と加工・編集
Webに使用するイラスト選び
Webにイラストを使用する方法としては、イラスト素材サービスからイラストを選定する方法と、新たにイラストを作成する方法とがあります。
イラスト素材サービスを利用する場合には、写真素材と同様に、利用できるサイトなどの利用条件をよく確認することが必要です。
イラスト素材サービスには、Webサイトの背景として使えそうな模様や図形・アイコンなどの、基本的なイラストもそろっており手軽に利用することができます。
また近年はWebサイトのメインビジュアルに、オリジナルイラストを使用したデザインも増えています。
目に留まりやすくするため、わざと手書き風イラストを使用することもあります。
イラストを使うと親しみを感じてもらうことができ、独特の世界観を構築することができるのがメリットといえます。
新たにイラストを作成する場合には、撮影と同様に制作する前の事前準備が大切です。
インフォグラフィックとは?
一目で多くの情報を分かりやすく伝えるための手法に、インフォグラフィック(infographics) があります。
インフォグラフィックは数値を羅列したごちゃごちゃした内容を、地図やグラフ・イラストなどを多用して、色分けなどで分かりやすく視覚的に表現したもののことです。
売り上げの推移データを色分けしたグラフで表現することや、分かりにくい内容を簡素化したチャート図にまとめたりすることもできます。
数値やデータはどれほど有益なデータであっても、そのままの数値データの羅列では理解が難しく、掲載してあってもなかなか多くの人に伝わりません。
Webサイトに掲載するデータは、一目で伝えることができるように、 インフォグラフィックを活用してみてはいかがでしょうか。
インフォグラフィックを自分で作成できるツールも多数開発されており、Web上で使えるようになっています。
デザインテンプレートも用意されているものが多く、データを入力するだけで比較的簡単に作成することができます。
Web制作では視覚的に工夫をこらすことで、伝えたい内容やブランドイメージを、多くの人に伝えることができるようになります。
何を伝えたいのかを明確化して、どのような表現方法が相応しいのかを検討しましょう。
(画像は写真ACより)