Webサイトの目的から目標を明確化しよう
企業がWebサイトを開設したり、運営するときには、「売り上げアップ」などの最終的な目的を持っているものです。
Webサイトで成果を上げたい場合には、この目的から目標を立てて、目標を明確化していくのが、成功の秘訣になります。
まずは自社の課題を洗い出して、Webサイト運営の明確な目標(KGI)を作成しましょう。
Webサイトの制作前であれば、 KGIに沿ったサイトを制作することができます。
すでに制作した場合にも、目標に合わせて一部修正したり、次回リニューアル時に活かすことができます。
例えば、「売り上げアップ」が目的の場合には、「目標は売り上げアップ」だけではWebサイトの役割がはっきりしません。
いつまでに、何を実現したいのかという、具体的な数値目標を決めていきます。
この場合の最終的な目標指数のことをKGI(Key Goal Indicatorの略)「重要目的達成指数」といい、中間の目標指数のことをKPI(Key Performance Indicatorの略) 「重要業績評価指数」といいます。
中間指数のKPIはどのように設定するべき?
中間指数のKPIは、最終的な目標指数であるKGIに、つながるものでなければなりません。
サイト全体のPVや訪問数のみをKPIとして設定されているものをよく見かけますが、KGIを達成するために必要なKPIはもっと論理的かつ具体的にブレイクダウンするべきです。
間違ったアプローチで不適切なKPIを設定してしまうと、WebサイトのROIを大きく下げてしまうことにもなりかねません。
例えば、目的が「売り上げアップ」で、KGI(最終的な目標指数)が「月間売り上げ100万アップ」であれば、KPI(中間指数)は、「Webサイトの訪問者数」、「CVR(コンバージョン率)」、「問い合わせの数」、「回遊率」、「見積もり提出数」などに、設定できます。
CVR(コンバージョン率)は、「 コンバージョン数÷訪問数 (セッション数)×100」で求められます。
Webサイトへのアクセス数が、どれだけ成果(コンバージョン)に結びついたか、という割合を示しています。
KPIを見ることで、 KGIの達成度を測れるものにKPIを設定すれば、早い段階で目標の達成が可能かどうかを知ることができます。
もし、KPIが思うような数値でなかった場合にも、スピーディに対処することが可能です。
また、KPIは1つだけではなく、違う内容で複数設定しておきましょう。
1つのKPIにこだわっていても、なかなか数値が改善できないことがあります。
例えば、コンバージョン率がどうしても上げられない場合には、訪問者数を増やすという方法もあります。
また、改善できない場合には、別のKPIを設定してみるのも一つの方法です。
いろいろな角度から目標を考えられるきっかけにもなり、Webサイト全体を、俯瞰的に見ることができるようになります。
KGIやKPIを実現するためのキーワード設計とは?
そして、KGIやKPIを実現するための、重要な施策のひとつが、「キーワード設計」です。Webサイトは、デザインが優れているサイトを作成しても、アクセスがなければお問い合わせや資料請求などのコンバージョンに繋がりません。
まずはWebサイトへ、多くの人にアクセスしてもらうことが必要で、そのための効果的な施策が「キーワード設計」です。
「キーワード設計」とは、Webサイトのテーマや内容に合わせて、検索サイトの検索結果において、上位表示させるための相応しい「キーワード」を選択することです。
「キーワード設計」は、「現状の検索数が多いキーワードは何か?」、「インデックス数」、「競合率はどうか」、「Webサイトの内容に合っているか」などの項目をリサーチしながら、総合的に判断して進めていきます。
キーワード設計の進め方
具体的には「キーワード設計」は、現状リサーチ、サイトとの適合性、顧客目線、の3つを重視しながら進めます。
まずは、Webサイトのメインキーワードを決めて、そこからCVR(コンバージョン率)の高そうなキーワードを、ピックアップしていきます。
自社サイトのユーザーが、実際にどんなキーワードで検索するのか、顧客目線でも考えます。
BtoBのビジネスでは、たとえ検索数が少なくても、業界内で使われているワードのほうが、相応しい場合もあります。
例えば、「看板」業者のWebサイトの場合、一般客相手のサイトなら「看板」というキーワードが適切ですが、同業者向けWebサイトならば、「サイン」という業界内で使われる、キーワードが必要です。
また、「りんご」などの単独キーワードだと、検索数は多いですが、競合が多くCVR(コンバージョン率)も悪くなります。
りんごを買いたい人や食べたい人、育てたい人など、様々な目的で検索しているため、ユーザーの絞込みができないのです。
例えば、地域限定の「英語教室」場合は「幼児 英語教室 渋谷」、オンライン専門の場合は「オンライン 英会話 子供」など、サイトの内容を的確に表すワードのほうが、検索数は少なめでも成約率が高くなります。
次に、キーワードの実際の検索数が、どれくらいあるかを調べます。検索に使われやすいキーワードの傾向に合わせて、キーワードを修正していきましょう。
キーワード設計で集客できるサイトを作る
また、これからWebサイトを制作する場合には、サイトを制作する前に検索数のリサーチを行い、上位表示できそうなサイトを、「キーワード設計」優先で作成していく方法も大変有効です。
検索数というニーズはあるのに、そのキーワードに相応しいWebサイトが、まだ存在しない場合があります。
よく似た内容ではあるけれど、ジャストフィットはしていない場合です。
Googleは、サイトの内容とキーワードとの適合性を重視するため、キーワードに適合する信頼できるWebサイトを作れば、それだけで上位表示が可能になるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。エニィは、成果を出すWebサイトにするためにKGI・KPI設計もお客様と一緒に作っていきます。Webサイトが全く成果を出せずお悩みの方は、こちらのフォームから、会社紹介資料をDLいただけます! Webサイト制作の業者を選定する際の参考として、ぜひご活用ください。