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目標達成とスケジュール管理には必須。WEB制作におけるロードマップ

目標達成とスケジュール管理には必須。WEB制作におけるロードマップ

ロードマップで共有するものとは?

ロードマップとは、プロジェクトの目的を達成するために使われる思考ツールです。

プロジェクトに関わるメンバーが、プロジェクトの意味や工程・全体像を共有するために用いられることが多いです。

ロードマップ化して管理する目標には、何十年もかかるような大きなプロジェクトから、部署内の小さなプロジェクトまであります。

プロジェクトの大小や種類は、問いません。

主な用途は、「最終目標の予想図」「目標管理ツール」「全体スケジュールの把握」「合意形成ツール」などです。

基本的には、ロードマップは時系列で表記されます。

具体的には「何を、いつまでに、どのように行うのか」など、目標や期限・工程・課題・方法などが記載されて、プロジェクトメンバーでロードマップが共有されます。

ロードマップはさまざまな分野で活躍している

さまざまな分野で、実際にロードマップが使われています。

どのような場でロードマップが使われているのか、類型化したものをご紹介します。

  • 科学技術ロードマップ
  • ビジネスロードマップ
  • 政策ロードマップ
  • リリースロードマップ
  • 学習教育ロードマップ
  • ITロードマップ

●科学技術ロードマップ
科学技術の未来に関しての予測や、目標の管理を行うロードマップです。

宇宙開発・エネルギー開発・科学技術のイノベーション開発など、長期的な予測や実現したい夢などにも用いられます。

何十年後の予測や、夢の全体像の把握・予算の配分を、一目で確認できるメリットがあります。

●ビジネスロードマップ
ビジネスの目標共有や目標の管理のために使います。

売り上げ目標・店舗数の拡大など、具体的な数値目標の管理にも使われます。

また、新たな事業を創造するためのロードマップや、新事業をビジネスとしてスタートさせるためのロードマップもあります。

●政策ロードマップ
政治や政策の目標や組織目標などの、目標管理を主に行います。国家間の外交や交渉、国として目指すもの、自治体や市町村単位での政策、政党の政策、省庁内での目標など、様々なものに使われます。

また個別に対応すべき、案件別のロードマップが作成されることもあります。

●リリースロードマップ
企業やオープンソースの開発集団などが新しい商品開発を行う際に、開発予定を市場に向けて発信するためにも用いられます。

プロジェクトをリリースするまでのスケジュールや、サービスの全体像を把握することができるようになっています。

●学習教育ロードマップ
子供の学校や学習塾だけではなく、企業の社員研修や技術研修などの、様々な教育カリキュラムにも用いられます。

教育後の到達目標や、教育カリキュラムの目標などを管理するためのロードマップです。

●ITロードマップ
ビジネスロードマップ・科学技術ロードマップ・リリースロードマップのなかで、ITに関するものをITロードマップとしています。

「AI」「5Gと次世代ワイヤレス技術」「ドローン」「情報銀行」などの最新技術が、ITロードマップでは特に注目されています。

Web制作でもロードマップは最適なツール

ロードマップの書き方は、シンプルな計画表からフローチャート式まで様々です。目的に合わせて選択することができます。

まずはシンプルなロードマップを使用してみて、ロードマップに慣れていきましょう。

ロードマップの書き方が分からない場合やテンプレートが必要な場合は、「ロードマップ テンプレート」でWeb検索をしてみて下さい。

無料で利用できるロードマップテンプレートも、見つけることができます。

種類もエクセル形式のテンプレート、パワーポイントテンプレートやカスタマイズに向いたテンプレートなどがあります。

Web制作のロードマップ作成で表記すべきことは?

Web制作のロードマップ作成時に表記すべきことは、制作するWebやアプリによって変わりますが、目標・工程・期限・課題などです。

Web制作において大切なのは、サイトを作る「目的」と「工程」「納期」です。

特にWebを作って何をしたいのか、何を目的にしているのかを明確化して共有しないと、デザインやサイト設計の段階で少しずつ目的に合わないものになっていく可能性があります。

そのためサイトを作る「目的」は、工程が進んでも常に確認できるように、必ずロードマップに明記しておきましょう。

そして、「納期」もWeb制作では重視すべき項目です。

Web制作の納期には、「商品発表に合わせて完成させたい」「サービス開始日時までに必要」などの理由が存在する場合がほとんどです。

「工程」と「納期」をロードマップに記載して、メンバー間で共通認識できるようにすることで、「納期」を厳守できるようにしましょう。

一部の工程が遅れてしまった場合にも、全員が全体を把握していれば、日程の再調整に対して理解を得られやすくなります。

節目のマイルストーン、実作業工程はスケジュール

ロードマップによく似た使われ方をする用語に、マイルストーンとスケジュールがあります。

混同して使われやすいのですが、それぞれ役割が異なっています。

ロードマップは工程が始まる以前も含まれており、全体像を把握するために使われます。

スケジュールは、実作業工程の日数を、納期を考慮しながら具体的に決めたものです。

マイルストーンは節目ごとに進行状況を確認できるように、より詳細にやるべきことをピックアップしたものです。

Web制作はページ管理や細かい作業の管理が必要なため、スケジュール表にマイルストーンを設定することで工程調整がしやすくなるのです。

ロードマップを使わないとこんなリスクが!?

もしもロードマップを策定しないと、Web制作においてどんな危険性があるのでしょうか。

ロードマップの重要な役割として、プロジェクトメンバー間の情報共有があります。

Webを作るのには必ず目標や目的が存在するため、達成するためには目標や目的をメンバー間で共有する必要があります。

しかしWeb制作には企画・撮影・デザイン・開発など工程が多いために、それぞれの工程にのめりこんでいくと、当初の目的や全体像がわからなくなってしまいがちです。

ロードマップを作成しないと、いつのまにか森の中に迷い込んだような状態になり、ゴールが見えなくなることがあるのです。

現在の段階はどの段階にあり、そもそも何のために制作しているのかというゴールを、常に見えるようにしておくためにもロードマップは必要なのです。

(画像は写真ACより)

この記事を書いた人

磯崎史弥

WEBの戦術設計や提案を得意とするWEBプランナー。実務のディレクション及び技術面の知識も豊富で、クライアントの意向をWEBプランニングに落とす事ができます。 コーディングや開発は事業スケールを意識した設計を中核にチーム形成まで視野に行うため多くのプロジェクトを成功に導いてきました。 commnet 正解や成功までの道は一つではないと思います。 特定の解法に拘らず、任意のケースにおいて実現可能な道とその先にある結果を提示することで、クライアントの決断を助ける活動をしていきたいと思っています。