ブランディング
透き通った心のゴール
『透き通る心』の件ですが、プロダクトデザインで過去にありがちだった例があります。
◎製品化を謳うデザインコンペの受賞作とその後
主催者(公的機関や民間企業)が運営するとあるデザインコンペがあります。
そこにはなにか製品化して売りたい企業と、アイデアを提案したいデザイナーが参加し
受賞したアイデアは企業が製品化します。
昔はパッと見にとてもおもしろく物珍しいアイデアが受賞しがちでしたが
それは一回市場に提案して話題になるだけで、気づけば過去の話になります。
それぞれの参加者の悪い目標の例として
主催者が『イベントそのものが盛り上がりそうなアイデア』を
デザイナーが『受賞してポートフォリオに加えられる見栄えのするアイデア』を
企業が『格好良くて、話題になりそうなアイデア』を
これらを目指して進んだ結果が『一時的に話題になって終わり』となり
イベント(コンペ)自体は賑やかに扱われるかもしれませんが
少し経つと何事もなかったかのようになってしまいます。
そうではなくて
主催者は『参加企業と商品化達成を目指せるデザイナーの選出と開発サポート』を
デザイナーは『「良いモノ」と胸を張って言える質の高い仕事』を
企業は『商品化とその後の継続的な販売ができること』を
これらを目指した結果が『イベントの本当の意味での成功(企業や地域の活性化)』であり
すなわち『透き通った心のゴール』となるのかなぁと思いました。
神視点での『透き通った心』という言葉は
現場視点では『それぞれ違う言葉』になるのかもしれませんね。
自分にとってはユーザーの『使いやすいモノ』『人生が豊かになるモノ』だけでなく
クライアントが『作りやすいモノ』『継続しやすいコト』の実現がデザインです。
上記4つを軸に提案して実現したモノコトが
結果として『透き通った心』ということなのかもしれません。
長々と失礼しました。