ブランディング
【 MVP タイプ別】プロダクトとユーザーを繋ぐ!?ランディングページ型 MVP とは
見込み客を惹きつけるランディングページは、今や商品やサービスを消費者に購入してもらうために不可欠な存在です。
そして、その商品とサービスを作るうえで、MVP(Minimum Viable Product)も同時に欠かせません。
つまり、ランディングページとMVPを組み合わせると「最短かつ最小限のコストで顧客獲得と商品の販売」が可能となります。
スタートアップや新規プロダクトの開発に取り組む方にとって、この方法は非常に役立ちます。
今回はそのランディングページ型MVPについてご紹介していきます。
MVPとは
はじめにMVPについて簡単に説明します。
MVPとは実用最小限の製品と訳されます。MVPはプロダクト開発と思われがちですが、厳密には「仮説を検証するためのプロセス」となります。ユーザーに必要と予想される機能をすべて揃えたプロダクトではなく、最低限の機能を備えたプロダクト(MVP)で、ユーザーの反応をみます。
仮説→検証→ユーザーの反応→…を何度も繰り返し、仮説立ての価値がどれだけニーズがあるか検証します。
このようなプロセスを回していくことで、プロダクトにもたせたい価値が市場に需要があるのか、ということの判断材料としていきます。
ランディングページ型とは
ランディングページ型のMVPとは、まだ準備段階であるWebサービスにとって有効です。
では具体的にはどういったことなのか、みていきましょう。
価値検証と新たな課題発見
自社や自分のアイディアが、競合にない価値をもっているとき「その価値がユーザーにとって本当に価値あるものなのか」=価値検証をランディングページで行うことが可能です。
例えば、ランディングページに公開予定のプロダクトの情報を公開します。
そして、プロダクトの情報をみてユーザーがさらなる情報獲得や、プロダクト使用の事前申し込みなどをするためにメールアドレスや性別、年齢といったユーザー情報を得るためのフォームを設置しておきます。
フォームを通じて多くのユーザーが申し込んだり、公開したプロダクト情報がSNS上などで話題になっていたりすれば、そのアイディアには市場価値があると検証ができるでしょう。また、ユーザー情報がいち早く手元に入ることで新たな課題発見にもつながるでしょう。
このようにプロダクトとユーザーの接点=プロダクトの窓口にランディングページを活用するのです。
ユーザーニーズ検証
先述したように、ランディングページ型のMVPを活用することにより、ユーザーの反応をいち早く確認することが可能となります。
しかし、ただユーザー情報が収集できるかできないかで、ユーザーニーズをすべて把握できるわけではありません。
収集したユーザー情報が多かったとしても、そこから実際にプロダクトを利用してもらい、どう感じたのかといったフィードバックをもらうことが重要です。
このようにプロダクトの窓口としてランディングページ型MVPを活用しながら、プロダクトの価値検証やユーザーのニーズ検証でリリースまでの準備を進め、よりよいプロダクトの完成を目指すことが、ランディングページ型MVPの目的となります。
【事例】
では、より具体的なイメージをつけるために、事例の一つとしてDoor Dashをご紹介します。
Door Dashは、パロアルトで立ち上げられた急成長中のテックスタートアップであり、最近IPOを果たした今乗りに乗っているスタートアップです。同社は、オンデマンドで地元の食品配達を提供しています。同社は、Uber EatsやPostmatesのような他の超有名競合他社が軒を連ねるフードデリバリー事業にて、現在120億ドル以上の価値があります。
そのDoor Dashは、現在の配達サービスを展開する前の当時「地元の飲食店が配達するドライバー不足により、配達注文がスムーズにいっていない」という飲食店の人手不足の課題を発見しました。
その課題を解決するために、Door Dashは、洗礼されたアプリを何カ月もかけて開発するのではなく、配達サービスの説明や飲食店のメニューを掲載したランディングページ型MVPをすぐに作成しました。
しかし実際に配達するドライバーはいなかったため、当時のメンバーが自分で配達し、ユーザーと直接接点をもつことで、配達のオペレーションを学び、配達サービスを形にしていきました。
このように、Door Dashはランディングページ型MVPをもとにして作られたというわけです。
さらに食品以外に日用品の配達も行うことで、日頃からユーザーに使ってもらうことでロイヤリティーが高まり結果的にシェアが広がっています。
【まとめ】
一括りに、MVPといってもさまざまな種類があります。
今回ご紹介したように、新規事業の価値や価値にニーズがあるのかの検証を行うと同時に、ユーザーとの接点を得たいのであれば、ランディングページ型MVPは有効です。
ただ、ランディングページ型にも多くの情報や機能を最初から詰め込みすぎないように注意しましょう。
MVPの本来の定義である“実用最小限の製品”という点を忘れないでください。
「ではどんな情報をランディングページに掲載すればいいのか」など、不安や疑問がある方は、ぜひMVPのプロであるエニィに相談してみてください!