今回のホームページ制作の案件を振り返り、代表の藤本様にインタビューを実施いたしました。
今回のインタビューでは、株式会社藤本工務店様がどのような経緯で私達と出会い、ホームページ制作に至ったのかや、制作過程での印象について、そして制作後の効果や変化についてお伺いしました。それでは、インタビューの内容をご覧ください。
今回のホームページ制作の依頼を通じて実現したかったことはなんですか。
藤本様 グループ全体の7つの事業が「ともいき」という1つの理念でつながっていることを表現したい、というのが一番の希望でした。それまでのホームページやロゴはそれぞれの事業で独自に制作していたこともあって、お互いに関連性がない状態でした。
藤本様 またホームページやロゴだけでなく、他の集客施策やデジタル化など、お客様との接点となるような関連する業務を体系的に整備し直したいということもありました。そこでそれらを一括してサポートいただける支援事業者を探していたのです。
阿萬 実際にお話を伺うなかで、四ツ谷グループさんが「ともいき」という理念を持たれていることがわかり、「透き通った心」を中心軸に掲げる私たちもその思いに強く共感しました。藤本さんの掲げる「ともいき」という「透き通った心」に貢献できるよう、ぜひサポートしていきたい事業者さんだと感じました。
理念でもある「ともいき」について教えていただけますか?
藤本様 「ともいき」はもともと仏教用語で「共に生きる」と表記します。私たちは、過去から未来へ命をつないでいきますが、その命は自分だけのものではありません。過去から未来への軸と、一緒に生きている家族や友人の軸とでつながっていて、さらに「健康もつながっている」と考えています。
藤本様 地域には赤ちゃんからご年配の方まで、さまざまな方がいらっしゃいます。地域に暮らす一人ひとりの幸せや健康を願うと、いろんなサービスが必要だと感じ、事業展開してきました。また治療するときには、患者様の身体をご家族からお預かりして、治療してまたご家族のもとにお返しする意識を持って、対応しています。四ツ谷グループでは、患者様が生まれてから亡くなるまで、ずっと幸せであれるよう、たくさんの人が健康で幸せでいられるようご支援しています。
「ともいき」は、私自身が人としてどうあるべきかという価値観であるのと同時に、グループ全体の理念として掲げています。
阿萬 四ツ谷グループ様が思いを持った経営や事業を展開されていることがわかり、そうした思いを表現することに使命感に駆られる思いで取り組みました。発注いただいた経緯はあったのでしょうか?
藤本様 ホームページだけでなく、ロゴや集客、ICT化など、関連する施策を一括してサポートいただける事業者が周囲にいませんでした。これまでは、ホームページやロゴはすべて別々の事業者にお願いしていたのです。
そこでグループの理念である「ともいき」を体現して、グループ全体として統一感のあるホームページやロゴの制作ができる事業者を探していました。
そうしたなかで、知人から紹介を受けたのがエニィでした。阿萬さんとお話するなかで、さまざまな施策を一貫して支援してもらえることがわかったほか、ホームページ制作の過程でも「ともいき」を体現してもらえる実感を持ちました。
どういった点でエニィを選んでいただけたのでしょうか?
藤本様 なかでも印象的だったのが、見積書です。具体的なプロセスが細かく表記されており、どんなことに取り組んでくれるのか明確でした。
阿萬 お見積りでは、ホームページ制作を通して、事業支援することをきちんと表したいという思いから、具体的なプロセスまで示しています。
仮にたった1ページのホームページだったとしても、そこに命を込めるために何をするのか明らかにして、お客さまと認識をすり合わせたいというのが狙いです。
藤本様 接骨院で働くなかで、私たちの治療が患者さんの真の幸せにつながっているのか、意識する瞬間があります。例えば、治療で痛みが取れたとしても、そこで無理をしてしまって、かえって身体を悪くしてしまう、というケースも珍しくありません。多面的にものごとを捉え、先々を見据えて治療自体が幸せな人生につながるのか、考えながら治療にあたっています。
こうした視点は、ホームページ制作でも同じだと思います。集客のことも、見に来る患者さんのことも、どういった目的でどんなホームページをつくるのか。そこが明確にならないと、作っただけで活用できないものになってしまいます。エニィは、他の業界でありながら同じような価値観で仕事をしていると感じ、制作を依頼しました。
一般的なホームページ制作で使用される画像素材を今回はあえて使いませんでした。
阿萬 こうした経緯で、ホームページをはじめとする施策を受託しましたが、藤本様の価値観は、決してきらびやかなものではありません。言葉で表現するなら「当たり前」のことが多く、そのまま表現しても「ともいき」の理念が伝わらないと考えました。そこで、どうしたら「ともいき」が輝ける状態になるか、患者さんや地域のことを大切にする思いを、見に来ていただいた方に情緒的にわかってもらえるよう工夫しました。
画像素材は、ホームページやパンフレットなどで使用されることを前提に撮影されたもので、見た目は確かにきれいです。しかし、それでは「ともいき」を感じ取ってもらえないと考え、四ツ谷グループさんのありのままを伝えられるよう、これまで四ツ谷グループさんで撮影された画像を多く配置しました。
ホームページは経営者の思いを形にし価値観を広めるもの。デザインの役割は、理念を広めつつ、事業の良さを感じ取ってもらうことです。それを感じてもらうための手段としてのホームページやデザインや、ロゴがあります。
私たちも制作にあたって「ともいき」を深く理解し、どう発信するか、藤本様と何度も議論し、形にしていきました。
藤本様 本当に大切なことは、当たり前にやっている、つまらないことともいえます。そういったことをインターネットで表現するために、エニィは私の思いを何度も聞いてくれました。見積もりで具体的な取り組みを示してくれたのは、エニィにしかできない提案だったと感じます。
阿萬 まずグループとしてのホームページを制作しましたが、周囲の反応はいかがでしょうか。
藤本様 スタッフの治療や仕事に取り組む姿勢が変わったように感じます。これまで「ともいき」の体現のために、私個人として闘ってきました。
しかし、ホームページで見てわかるようになったことで、組織として取り組んでいけると、私自身の心の中も整理された気がします。とくにホームページ制作後に入ってきたスタッフは、その成長が著しいように感じます。
阿萬 ホームページはその名の通り、家のようなものだと思います。居心地がよくありながら、これが私であると表現するものです。ホームページ制作を通じて、経営者の思いを具現化することで事業も整理され、新たな気づきも生まれてきます。価値観を明確にすることで、周囲にも広めていけるようになりますね。
今後は、各事業ごとのホームページへデザイン基盤を展開し、グループとして一貫性のある情報発信を実現し、集客のための施策も、継続してご支援します。
経営者の「善き友」として。「透き通った心」の職人集団として
藤本様 今回のホームページ制作を通じて、ディレクターである磯崎くんの成長も感じました。ホームページ自体ももちろん素敵なものに仕上げてくれましたが、それだけではなく事業を通じて担当者が人として成長するほど、深く取り組んでくれる企業は他になかなかありません。そうした部分にすごく人間味を感じますし、お願いしてよかったと思いました。
阿萬 そういっていただけてうれしいです。ホームページ制作を通して、事業を通じて本当に実現したいことや経営者としてのミッションに改めて立ち返っていただき、「透き通った心を体験する場」を経営者のみなさまに提供できるよう努めています。
藤本様のような経営者の方の想いに寄り添い、その機会をいただいた仕事に対して真摯に取り組み、うそいつわりのない「透き通った心」であり続けるために、自分自身に対しても真摯に向き合い続けていきたいと思います。今回のホームページ制作が、四ツ谷グループ様の、藤本様の「明るい未来を切り拓く」きっかけになれたら、うれしいです。