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【MVPとは】プロダクト開発の肝!MVPを活用してスタートアップやベンチャーの成功を目指せ

Maki Aman 著者名:Maki Aman

AI(人工知能:Artificial Intelligence)やICT(情報通信技術:Information and Communication Technology)など、様々なIT技術の進化により、各業界にDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが目立つようになってきました。

そういった新しい動きをひとつの例として、新規事業の立ち上げや起業に携わる方なら「いきなり多くの機能をもった完成品を目指すのではなく、ひとつずつ完成させていき市場のニーズを確かめたい」と感じたことはありませんか? この疑問を解決するためにMVP( MinimumVariableProduct )という方法が存在します。

一般的なMVPへの理解
  • 一般的には、「顧客価値があり、利益を生み出せる最小限のもの」と考えられています。
  • 良い点ばかりを真に受けて「これだけですぐ利益が出る!」という勘違いはとても多いです。
本来のMVPの意味
  • MVPとは、製品を提供する上で必要最小限の機能のみをもつ、もっともシンプルな製品です。
  • 本来は、製品化の際にターゲットニーズを満たすのか検証するところから始まり、思考法や分岐なども含まれるため、まず売上よりもPMF(Product Market Fit)を先に考えます。

MVPは、プロダクト開発において有効な手法とされていますが、実際にはどんな考え方なのか、具体的に理解できていない方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、MVPの基本や歴史、目的や進め方について紹介します。

MVPとは

まずはMVPの基本を整理していきましょう。

基本的な考え方

MVPとは、Minimum Viable Productの略で、“実用最小限の製品”という意味です。 先ほど触れたように、新規事業の立ち上げやスタートアップ企業にとって、一番気になるポイントはアイデアベースのプロダクトがターゲットに受け入れられるのかという点ですよね。 こういった疑問や課題を解決するため、完全な製品を最初から作成するのではなく、実用最小限の機能をもったMVPを作成し、それがターゲットのニーズを満たすのかを検証します。

MVP(Minimum Viable Product)

リリースする頃には競合に先手を打たれていたり、ニーズが変わっている可能性

もし間違っていたらプロダクトの方向性を早期に変えることができる

その結果を基に改善を行い、また検証するといったサイクルを繰り返しながら、ターゲットに届けたい製品を目指していくという考え方がMVPの基本となります。

歴史
  • MVPは、リーン・スタートアップ(Lean Startup)というシリコンバレーで誕生した起業法の中に出てくる手法のひとつです。 アメリカの起業家であるエリック・リースが、様々な教えや自身のスタートアップ失敗の経験からリーン・スタートアップを一般化し、本として出版し反響を呼びました。
  • MVPはリーン・スタートアップの重要な要素として扱われています。 また、リーン・スタートアップはスティーブ・ブランクという起業家の影響を強く受けています。彼は調達した資金をプロダクトのリリース前に全て使いはたすという失敗を経験しています。そのような経験から、事前に実用最小限の製品をリリースするというリーン・スタートアップの基礎的な考え方が誕生しました。

MVPの目的

ここまでで、MVPはいきなり完成品を目指すのではなく、検証や改善を繰り返すことで、ターゲットのニーズに適したプロダクトを少しずつ目指していく手法であることがわかりました。 しかし、なぜ必要最小限機能をもったプロダクトの開発を繰り返すのか? これを理解していないと、いざMVPの作成にとりかかったとしても、十分な結果を得られず失敗に終わってしまうでしょう。 MVPを作成する目的は、主に「ターゲットの声を取り入れ、ターゲットが欲しいプロダクトにすること」「PMFの達成」の2つです。ここからはその2つについてご紹介していきます。

1.市場でのプロダクト検証

ひとつめの目的は、想定しているプロダクトが実際に狙い通りの価値をターゲットに提供できるのかを検証することです。 「これから開発するプロダクトは顧客が欲しがるプロダクトである」という想定をもって開発を進めていきますが、本当にターゲットにとって価値があるかどうかは、実際には市場に出るまでわかりません。

欲しがられるプロダクトには、開発者側の意見だけでなく顧客側の意見も上手く取り入れる必要がありますよね。誰にも欲しがられないプロダクトなんて、一銭の価値もありません。 そのため一度、MVPとして市場にリリースすることで、ターゲットがMVPに対してどのような動きを取るのか、どういった要望が出るのかといったフィードバックを得ることができます。 このフィードバックを参考に改善を重ねていくことで、ターゲットに価値を提供できるプロダクトへと作り上げていきます。

2.PMFの達成

もうひとつの目的として、PMF(Product Market Fit)の検証があります。PMFとは、名前の通りプロダクトが市場に適合している状態を指します。 繰り返しにはなりますが、開発するプロダクトがターゲットや市場でどう捉えられるかはリリースしてみるまでわからないことが現実です。

代替となる他のサービスや製品の存在によって利用されない場合や、ターゲットのサービスに対する価値観のズレで価格設定を余儀なくされる、といったことが原因で開発が頓挫することも考えられます。 こうなると、時間や資金といったリソースの無駄も大きくなり、やり直しにさらに多くのリソースが必要となります。そうなってしまったら元も子もありません。 それを防ぐために、ひとつめの目的である“ターゲットの声を取り入れる”ことを達成しながらMVPを作成し、PMFの達成を果たすことが最終的な目的となります。

MVPの進め方

では、MVPはどのように作成していけばいいのでしょうか?工程は大きく分けて4つあります。

1.仮説を立てる

まずは、プロダクトに対する仮説を立てていきます。 重要な観点としては次の3つです。

  • どんなサービスに需要がありそうか?
  • 誰のためのプロダクトなのか?
  • もしMVPを作成した場合、どんな検証をしていくか?

このように、プロダクトに対する深ぼりをしていきます。 この段階で完璧にする必要はありません。どんなターゲットなのか、それらターゲットがどういった課題をもっているのか、課題に対してどのような方法でどのような価値を提供できるのかといった思いついた段階から多くのアイディアを出していきましょう。

最低限、形にできるところまで練れたら、どれを優先するべきなのか優先順位をつけておくと、その後の開発段階でスムーズになるでしょう。

2.実際に作る

仮説を立てたら、実際にMVPを作っていきます。

ここでは、実際にターゲットとなる顧客に使ってもらえる段階まで仕上げていきます。仮説の段階で挙がった検証内容が実行できるか・正しく測定できるかを念頭にMVPを作ってください。

3.データを検証する

作成されたMVPを基にデータを検証していきます。 ここでの大事な観点としては次の3つです。

  1. 市場での反応
  2. 必要なリソース(お金や時間)
  3. プロダクトのリスク

市場での反応を確かめるためには、アーリーアダプター(Early Adopter)と呼ばれる、流行に敏感で流行りのものを取り入れている人にMVPを提供してみるという手法が有効です。 また、実際に作成し使用してもらうことで、追加で必要な部分やなくていい部分など、フィードバックが得られます。

フィードバックを基に、より詳細なリソースを把握していきましょう。 そして、このMVPによってどんなリスクを避けられるのか?これを続けることでどんなリスクが発生するのかなど、リスクに関する検証もしていきます。

仮に、どうしても仮説からのズレが大きく、検証の結果が失敗だったとしてもこれを学びとして次に生かすことができます。 失敗から学び、成功へとつなげることがスタートアップにはとても重要です。 もし、プロダクトの継続が見込めない場合でも早期撤退できるため損失が少ないというメリットもあります。

4.データを基に問題を修正していく

検証結果を基に、わかった問題を修正し、再構築していきましょう。 時には何度もやり直しになってしまい、遠回りに感じるかもしれませんが、新規事業やスタートアップ成功の肝はここにあります。

ビジネスはそんな簡単には成功しません。何度も何度も試行錯誤していくことで初めて、自分たちのアイデアが市場で受け入れられる形になっていきます。
とはいえ、ダラダラと開発を繰り返していては、コストが増えていきタイムアウトとなります。開発をすることが目的とならずに、市場に受け入れらえるPMFの状態にプロダクトを持っていくことが目的であることを常に意識しておきましょう。

まとめ

MVP( MinimumVariableProduct )新規事業スタートアップなど、これからプロダクトを市場に打ち出していく際に、ターゲットから良質なフィードバックを得られる有効な戦略です。できるだけ少ない資本と時間で、シンプルな製品を市場に出し、改善を繰り返していくことで少しずつプロダクトの成功へと近づいていきます。

もし、これから新規事業の立ち上げやスタートアップに携わる段階なのであれば、ぜひMVP( MinimumVariableProduct )の作成や検証を行うことを検討してみてください!

社内にMVPに関する知見をもった人材がいないという場合は、MVPのプロフェッショナルであるエニィにお任せください!

Maki Aman

この記事を書いた人

著者名 Maki Aman

デザイナー、エンジニア、マーケターの経験を活かし、経営戦略からWEB企画(制作・開発・広告) までを幅広く担当。企業コーポレートサイト、ロゴデザイン、ブランディング、開発ディレクション、アニメーションなど現場でのデザインと実装など対応領域は多岐にわたる。新規事業立ち上げやコンサルティングの経験も豊富。3児の母。 15 年間、さまざまな企業のサービス起ち上げ、ブランディング活動に携わってきました。さまざまな立場や環境によって人の目線は変わるものですが、どのような角度から見たときにも、企業の明るいビジョンが描ける立体的な活動がしたいと思っています。 透きとおった心で、明るい未来を描き、美しい世の中をデザインするために活動中。 ・オルタナグリーンオーシャン大賞受賞 ・DXからXRの世界へMinimumVariableProduct(著書)

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