デザインの基礎となる日本語のフォントとタイポグラフィについて

デザインにおける文字の役割とは?

Webデザインにおいて、文字は大変重要な役割を果たしています。Web上の情報の95%は文字情報だとも言われているためです。

デザインには情報を分かりやすく伝えるという役割もあるため、「読みやすく」「分かりやすい」フォントを選ぶのは大変重要なことなのです。

そしてフォント選びと同様に重要なのが、フォントのデザイン指定です。全く同じフォントを使っていても、読みやすいWebサイトや何故か読みにくいと思えるサイトができてしまいます。

Webサイトは、ユーザーに伝えたいことがあるために作成されます。読みたくなるような文字や伝わるWebサイトにするためには、一体どうすればいいのかをご説明していきます。

日本語フォントの特徴や注意点

日本語フォントの特徴は、横書きにも縦書きにも対応できることです。ほとんどの日本語フォントは、どちらでも読めるように作られています。

通常Webサイトでは、上から下へ、左から右へと読む形式がスタンダードです。しかしあえて縦書きにすると、和のコンセプトを伝えることができ、日本らしい雰囲気を醸し出すことができます。

しかしすべての文字を縦書きにすると読みにくくなるため、文字が多い場合にはタイトルのみ縦書きにして、本文を横書きにするなどの工夫をしましょう。

行間、段落とカーニングについて

読みやすいWebサイトにするためには、レイアウトで工夫することができますが、「行間」「段落」「カーニング」などの文字自体の指定ルールを知ることも必要です。

「行間」とは、文字の行と行の間の間隔のことです。行の間隔を詰めすぎると、視覚的に文字が固まって見えるため、読みにくくなってしまいます。文字を読みやすくするためには、適度な行間を空けることが必要なのです。

「段落」とは、見やすく読みやすい文章の塊のことです。通常は複数の文からできています。「段落」と「段落」の間には、改行して空白を作ります。

「段落」で文を分けると、内容の区切りが理解しやすくなり、文字が多い場合にも読みやすくすることができます。

「カーニング」とは、文字と文字の間隔(アキ)を調整する技法のことです。日本語では、「文字詰め」や「詰め文字」が同じような意味で使われています。

日本語や中国語の場合は文字が正方形に収まるため、あまり「カーニング」は必要とされませんが、タイトル文字などで「カーニング」をすることがあります。

欧文の書体は文字の形が正方形に収まらず、縦長の文字も多いため「カーニング」を行わないと、文字と文字の間に視覚的に不自然な空白ができてしまいます。「カーニング」は読みやすくするための技術ですが、現在はDTPのソフト上で容易にできるようになりました。

日本特有のフォントの種類

日本特有のフォントには、読みやすさを追求したフォントから個性的なフォントまで、多種多様なフォントが存在します。よく使われている代表的な日本語フォントには 「明朝体」「ゴシック体」「楷書体」「行書体」「ポップ体」などがあります。

「明朝体」は、活字として最もよく使われているフォントのひとつです。大変読みやすいフォントのため、小説などの書籍でよく使われています。楷書を簡略化したデザインと言われており、楷書のような「はね」や「はらい」があるという特徴があります。

「ゴシック体」は、「明朝体」と同様にスタンダードなフォントのひとつです。Webサイトでは、基本的には「ゴシック体」が使われています。縦と横の太さが均等で、起筆・終筆に飾りがありません。現代的で強い印象を与えるフォントです。

「楷書体」は手書き風の書体で、一画一画をきちんと書いています。「行書体」は、毛筆で書いたような流れが感じられるフォントです。「ポップ体」は、ポップで親しみやすい印象があります。

個性的なデザイン書体も様々なものがつくられており、NPO法人日本タイポグラフィ協会主催では、「日本タイポグラフィ年鑑」 というフォントの年鑑が毎年出版されています。

タイポグラフィの基本

タイポグラフィとは、文字をデザインすることです。タイポグラフィの目的には、デザイン性を高めるための「見せる文字」にするためと、読みやすく文字を整える「読ませる文字」にするための2つがあります。

「見せる文字」は、見出し文字や写真と組み合わせたイメージ画像などに使われています。文字の種類によって見た人に伝わるイメージが変わるため、ブランドイメージを伝えることにもつながります。

「読ませる文字」とは、フォントのサイズや行間、太さなどを整えることで、文字を読みやすくするために行われます。文字を整えることで、文章の読みやすさは大幅に向上し、伝わる情報量を増やすことができます。

近年は活字をスキャンするだけで、多言語翻訳してテキスト化できるツールやアプリなどが、開発されています。デフォルメした文字や文字同士がつながっている文字は、自動翻訳ができないことがあるため、読ませたい文字は読み取りのしやすい文字にするという配慮が必要です。

英語・英字の「見せる文字」の場合には、英字間のカーニングにこだわると美しくみせることができます。「読ませる文字」では、小文字の高さが大文字の高さに近いほど読みやすくなるため、そのようなフォントを探してみましょう。

また句読点が行の終わりや頭に入る場合には、カーニングで句読点が入る位置を調整したほうが、左右を美しくそろえることができます。

欧文版活字のカテゴリー別用途と印象

日本でも欧文の活字は、「見せる文字」として日常的に使われています。多数の欧文フォントがありますが、「オールドスタイル」や「モダン」などのカテゴリーに分けることができます。

「オールドスタイル」は手書き文字風のフォントです。個性が強くないため、とてもスムーズに読めるのが特徴です。長文の場合には、読みやすい 「オールドスタイル」が適しています。

「モダン」は、1700年代に新しく作られたフォントです。細部に垂直が多用されており、太い部分と細い部分のコントラストが強いのが特徴です。現代的でエレガントな雰囲気があり、人目を引き印象に残ります。

どのフォントを選ぶべきかは、用途によって変わります。またフォントによって読み手に対して与える印象が異なるため、どのような印象を与えたいかによってフォントを選ぶという視点も必要です。

(画像は写真ACより)

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